暑い夏ももう終わり。ちらほらと秋を感じるようになりました。
Autumn is just around the corner!
秋はすぐそこまで来ています。
空を見上げてみると、いわし雲、さば雲、うろこ雲…
今回は、秋の空を英語で表現してみましょう。
いわし雲やうろこ雲は英語で何という?
英語では”cirrocumulus”、シーロキュムラスというの。
巻積雲は上空5,000m~13,000mの高い所に発生する小さな雲の塊で、氷の粒からできています。
“cirrocumulus”の”cirro“は「巻き毛の」という意味から来ていて、”cumulus“は「積み重なったもの」という意味で積雲を表します。派生語にはaccumulate(積む)があります。
このように単語を分けてイメージすると覚えやすいですね。
でも、いわし雲、さば雲、うろこ雲という愛称が一般的。
英語で「いわし」は sardine、「さば」はmackerel、「うろこ」はscalesです。
それならば、sardine clouds, mackerel clouds, scales cloudsで通じるのか?
と思いきや、そんなことはないんです。
英語ではmackerel sky、「さばの空」です。
なんで同じシーロなんちゃらでも日本は色々呼び方があるの?
実はよく見ると雲の形状が違うの。下の写真を見てみて。
いわし雲はいわしの大群が泳いでいる感じ。
さば雲はさばの表面の模様。
うろこ雲は一般的な魚のうろこ。(鯛のうろこに似ているような)
漁師さんが付けたとも言われてるし、魚へのこだわりは特別なのかもしれないわ。
(例文)
We feel autumn/fall when we see a mackerel sky.
さば雲(いわし雲もうろこ雲もひっくるめ)の空を見ると、秋を感じます。
日本では、さば雲の空を表すのに、さば雲、いわし雲、うろこ雲という3つの表現があります。
それら全て同じ雲形に属していますが、少し違って見えるので、異なった呼び名があります。
おそらく日本人は魚にこだわるからかもしれませんね。
あー、なんだか、さば寿司が食べたくなってきちゃったな。
いわし雲 羊に変わると 雨近し
この雲はひつじ雲。さっきの魚系より一回り大きくなりましたね。だんだん影も出てきます。
ひつじ雲は気象学的には高積雲。
英語ではaltocumulusです。
これも先程のように2つに分けると覚えやすいです。
altoは”alt”「高い」からきています。altitude「高度」も”alt”が使われていますね。
cumulusは積雲ですから、これらを合わせると高積雲!
英語ではsheep cloudsとか、先ほどのmackerel sky、地域によってはbuttermilk skyと呼ぶそうです。
※buttermilk skyは、バターミルクの表面にできるつぶつぶからだとか。mackerel sky同様、巻積雲でも使われるらしいです。
高積雲の発生する高さは2,000m~7,000mで、巻積雲より低くなります。
こちらは主に水滴からできているので、空気が湿ってきているという証拠。
魚系の雲からこの雲に変わると、低気圧や前線がだいぶ近づいてきています。
ひつじ雲が現れると翌日は雨になる確率が高いんですよ。
(例文)
Sheep clouds are a sign of rain.
I think it will rain tomorrow.
ひつじ雲は雨のサインです。
あしたは雨になると思います。
春も出現することはあるけど、空気が霞んでいるからはっきり見えないことが多いの。
空気が澄んでいる秋だからこそ、頻繁に見られるmackerel sky と sheep clouds。
空から秋を感じてみてください。