1月初旬は七福神めぐりをする方もいらっしゃるのでは?
七福神信仰は諸説ありますが、一般的には室町時代に庶民の間で始まり、七福神めぐりは江戸時代後半からブームになったと言われています。
七福神の中で日本の神様は?
七福神は英語で、seven deities of good fortune です。
※deityは多神教の神様に使われることが多い。
During the New Year, there’s a custom to visit all the seven deities of good fortune.
It’s a Shichifukujin tour.
新年に七福神すべてをお参りする慣習があります。七福神めぐりです。
実はこの七人の神様、皆が日本の神様ではないんです。
日本の神様は恵比寿天だけなんですよ。
恵比寿天は、いざなみ、いざなぎの二神の第三子で、三歳になっても歩かなかったため、船に乗せられ捨てられてしまいました。かわいそうですね・・・やがて漂着した浜の人々の手によって祀られたのが、恵比寿天の信仰のはじまりとされています。
ほかの神様はもともとはインド(大黒天、毘沙門天、弁財天)と中国(福禄寿、寿老人、布袋尊)出身です。
3ヶ国だけとはいえ、七福神はOne Teamといえますね。
Shichihukujin is a group of seven deities of good fortune.
七福神は七人の幸運の神様のグループです。
Only Ebisu-ten is a Japanese deity.
恵比寿天だけが日本の神様です。
Others are originally from India or China.
他の神様はもとはインドか中国の出身です。
Each deity brings us various types of blessing.
それぞれの神様は様々な恵みをもたらしてくれます。
それぞれの神様を説明してみよう
それぞれの神様はどんな恵みをもたらしてくれる神様なのでしょうか。持ち物と一緒に説明すると分かりやすいですよ。
大黒天を例にとってみてみます。
For example, Daikokuten is a deity of wealth.
He has a mallet and a big bag which bring you money and treasure.
So you will be lucky with money.
例えば、大黒様は富の神様です。
手には小槌と大きな袋を持っていて、それらはお金や宝をもたらしてくれます。
なので金運が良くなるでしょう。
- 恵比寿天:鯛(sea bream)を持つ。漁業や商売繁盛の神様。
- 大黒天:小槌(mallet)と大きな袋を持つ。金運や農業の神様。
- 毘沙門天:四天王では多聞天。槍(spear)と宝塔(pagoda)を持つ。武運、金運、商売繁盛の神様。※宝塔は、多聞天として寺を守る役目があるから。
- 弁財天:琵琶(Japanese lute)を持つ。音楽などの芸能や金運の神様。
- 福禄寿:杖(staff)を持ち、鶴がいる。幸福の「福(happiness)」と財福の「禄(wealth)」、寿命の「寿(longevity)」の三徳を兼ね添えている神様。
- 寿老人:桃や杖(staff)を持ち、鹿がいることも。桃は長寿のシンボル。長寿延命の神様。
- 布袋尊:実在した中国の僧侶。袋には人々からの施しが入っていて、貧しい人に分け与えていたと言われている。笑顔(big smile)と、優しさや幸せの詰まった袋(a bag filled with kindness and happiness)を持つ。福徳や子宝の神様。
七福神めぐりでなくても、七福神の神様は神社や神社やお寺の境内に祀られていることも多いので、もし機会があれば英語での説明にトライするのもいいですね。
ただ寺社によって、もたらしてくれる恵みが若干違うこともありますので、確認してみてください。